諸費用は住宅ローンに組み込みできる?デメリットやおすすめの支払い方法をご紹介

まねお

・住宅ローンの諸費用が組み込めるって本当?
・組み込んだほうが良いのかな?

このような疑問にお応えします。

💡記事の結論

  • 住宅ローンの諸費用は金融機関によって組み込める
  • 諸経費ローンよりも住宅ローンへの組み込みがおすすめ
  • 組み込む場合は返済額や審査に注意が必要

住宅ローンでは、借り入れる金額以外にもさまざまな費用が発生します。

それらの費用は数十万~100万円以上になる場合もあり、自己資金だと大きな負担になってしまうことも。

そのような場合には、諸費用を住宅ローンに組み込むという方法もあります。

とはいえ、諸費用を住宅ローンに組み込む場合にはデメリットもあるので、慎重に判断する必要があります。

この記事では、住宅ローンに諸費用を組み込む方法や、メリット・デメリットを分かりやすく解説します。

いろは

諸費用を組み込める金融機関も紹介するよ!

諸費用を組み込んだ住宅ローンを検討しているなら、モゲチェックで金融機関を比較するのがおすすめです。

金利比較やプロへの相談が無料でできるので、まずは金利比較からスタートすると良いでしょう。

この記事を書いた人:逆瀬川 勇造

合同会社7pockets代表 逆瀬川 勇造

地方銀行、不動産会社を経て2018年にライターとして独立。2020年に合同会社7pocketsを設立。
現場で得た知識や経験を元に、読む方に理解しやすい記事を執筆。
保有資格:FP2級技能士宅建士

目次

住宅ローンに諸費用は組み込みできる?

住宅ローンに諸費用が組み込めるかどうかは、金融機関によって異なります。

組み込みできる金融機関も増えているものの、組み込み不可という場合も珍しくありません

また、組み込める場合も一定の条件が設定されているケースもあるので、事前に確認する必要があります。

まねお

そもそも諸費用ってどれくらいかかるのかな?

住宅ローンを借りて家を購入する場合、「家の購入のための費用」と「住宅ローンを借りるための費用」が発生します

それぞれの費用の項目と目安額は次のとおりです。

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家の購入費用 住宅ローン費用
内訳・印紙税:2万円
・不動産取得税:物件価格×0.4%
・登記費用:10万円ほど
・仲介手数料:100万円ほど(中古の場合)
・事務手数料:借入額×2.2%
・印紙税:2万円
・火災保険料:10万円程
・保証料:0~3万円
・抵当権設定費用:10万円ほど

これらの諸費用の合計は、新築なら100万円程、中古なら物件価格の5~10%程が目安となります。

住宅ローンの諸費用については、「【内訳も】住宅ローンの諸費用はいくら?目安や安く抑える方法などを分かりやすく解説」の記事もご覧ください。

住宅ローン諸費用を支払う方法は3パターン

高額になる諸費用の支払い方法としては、次の3パターンが挙げられます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

自己資金で支払う

一般的なのが、自己資金を蓄え現金で諸費用を払うケースです。

現金で支払えれば、利息など発生しないのでトータルのコストを抑えられます。

ただし、諸費用まで含めて予算を計画している場合は問題ありませんが、諸費用を計画していない場合、諸費用の分だけ頭金が減ってしまうため注意しましょう。

いろは

自己資金を貯めるにしても時間がかかってしまうね…

諸費用のためのローンを組む

住宅ローンに組み込めず、手持ちの現金もない場合、別に諸費用のためのローンを組むという方法もあります。

諸費用専用のローンは、住宅ローンと別の契約として利用することになります

金融機関によっては、諸費用専用のローンを提供しているので、一般的には諸費用専用ローンを利用することになるでしょう。

ただし、すべての金融機関で諸費用のローンを提供しているわけではありません。

その場合は、フリーローンなどの別のローンを検討することになるでしょう。

しかし、諸費用のローンやフリーローンは年利2~3%など住宅ローンよりも金利が高い傾向にあります

また、ローン契約を2本進めることになり手間も時間もかかってしまう点や、毎月の返済額が2本のローン分となり返済の負担が増える点にも注意しましょう。

住宅ローンに組み込む

諸費用を借り入れる方法として、住宅ローンに組み込む方法があります。

住宅の購入費+諸費用で借り入れできれば、ローン契約が1本で済むメリットがあります。

ただし、支払額が増えるというデメリットもあるので、きちんと理解してうえで利用することが大切です。

わんポイント

現金払いできるならして、できないなら住宅ローンに組み込む方がおすすめだワン!

以下では、住宅ローンに諸費用を組み込むメリット・デメリットを解説していきます。

諸費用を住宅ローンに組み込むメリット

まずは、メリットについて見ていきましょう。

メリットとしては、次の3つが挙げられます。

返済を1本化できる

諸費用を住宅ローンに組み込む場合、返済は「住宅ローン」の一本のみとなります。

別に諸費用専用ローンを組んでしまうと、返済日や返済額などの管理が大変になる場合もあるでしょう。

組み込むことで返済を1本化できるため、返済管理が楽になります。

まねお

シンプルなのはいいね!

毎月返済額を低く抑えられる

住宅ローンは低金利・長期間であるため、諸費用ローンを別途組むよりも毎月の返済額を抑えられるというメリットがあります。

例えば、2,500万円の家を購入するために諸費用が200万円発生するケースの返済額を見てみましょう。

スクロールできます
 住宅ローン
借入額2,700万円
金利1.0%
返済期間30年間
毎月返済額86,842円
住宅ローンに組み込む場合
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 住宅ローン諸費用ローン合計額
借入額2,500万円200万円
金利1.0%3.5%
返済期間30年間5年間
毎月返済額80,409円36,383円116,792円
諸費用ローンで借りる場合

このように、諸費用も住宅ローンに組み入れる方が、別途借りるよりも金利負担が減るのです。

わんポイント

住宅ローンは変動金利なら0.4%台もあるんだワン!

住宅ローン控除の対象になる

住宅ローンを組んだ場合、住宅ローン控除が利用できます。

住宅ローン控除

マイホームの購入で10年以上のローンを組んだ場合に、一定額を所得税から控除できる制税優遇措置。

毎年の年末時点の住宅ローン残高に対して0.7%を最長13年間控除できる。

諸費用を住宅ローンに組み込んだ場合、契約は住宅ローンになるため住宅ローン控除の対象となります。

諸費用込みで住宅ローンを借り入れることで、ローンの残高が高くなるため控除できる額もアップするというメリットがあるのです。

まねお

費用のために何年間も貯金できるのを待つくらいなら、低金利で早めに借りた方がメリットがありそうだね!

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諸費用を住宅ローンに組み込むデメリット

まねお

でも、デメリットもありそう…

諸費用を住宅ローンに組み込む場合、以下のようなデメリットもあります。

毎月返済額が高くなる

諸費用を自己資金で支払えば、その分借入額を抑えられるため毎月の返済額も抑えることが可能です。

反対に、諸費用を組み込むことで借入額がアップするため、返済額の負担も大きくなります

仮に、次の条件で毎月の返済額を見てみましょう。

  • 住宅購入額:3,000万円
  • 諸費用:350万円
  • 住宅ローンの条件:金利1.0%・返済期間35年
スクロールできます
借入額毎月返済額
諸費用を組み込まない場合3,000万円84,685円
諸費用を組み込む場合3,350万円94,565円

このように、諸費用を組み込むと毎月の返済額は9,880円大きくなります。

諸費用の350万円を単純に35年で割ると、毎月8,333円となります。

ローンの場合返済額は9,880円なので、毎月約1,500円、35年で約65万円の利息を払うということです。

わんポイント

借入額が増えることで審査に落ちてしまうケースもあるから注意だワン!

総返済額は大きくなる

諸費用込みで借り入れた場合、現金で諸費用を支払うよりも、利息の分トータルの支払額は大きくなるものです。

また、諸費用ローンを利用する場合と比較しても、返済総額が高くなる可能性もあります。

次の場合を見てみましょう。

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 住宅ローン
借入額2,700万円
金利1.0%
返済期間30年間
毎月返済額86,842円
返済総額31,263,120円
住宅ローンに組み込む場合
スクロールできます
 住宅ローン諸費用ローン合計額
借入額2,500万円200万円
金利1.0%3.5%
返済期間30年間5年間
毎月返済額80,409円36,383円116,792円
合計28,947,240円 2,182,980円31,130,220円
諸費用ローンで借りる場合

このように、毎月の返済額(5年間)は諸費用ローンを利用したほうが高くなりますが、返済総額では諸費用ローンを利用したほうが低くなるのです。

わんポイント

諸費用ローンは金利が高いけど借入期間が短いから、金利の影響が少ないんだワン!

諸費用ローンを利用したほうが一般的に返済総額を抑えられるので、どちらを選ぶかは慎重に判断する必要があります

住宅ローンに諸費用を組み込みできるおすすめの金融機関TOP3

まねお

諸費用込みで住宅ローンが組める金融機関が知りたいな!

すべての金融機関が諸費用込みで住宅ローンを組めるわけではないので、事前に確認する必要があります。

ここでは、諸費用込みで住宅ローンを組めるおすすめの金融機関をご紹介します。

イオン銀行

イオン銀行では、物件の売買契約金額および工事請負契約金額の105%までの限度額範囲内で、仲介手数料、登記費用等に充当できます。

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金利
変動金利 0.38%~0.43%
固定金利10年1.45%
出典:イオン銀行

また、イオングループの住宅ローンということもあり、イオンセレクトクラブカードを利用すればイオングループでの買い物が5%オフになるという特徴があります

いろは

普段イオンで買い物するなら、5%オフはかなり嬉しいね!

また、団信も以下の通り適用できるため、生命保険の負担を抑えることができます。

  • 全疾病団信:上乗せ金利なしで利用可能。
  • がん保障付団信:住宅ローン金利に年0.1%上乗せで利用可能。
  • 8疾病保障付団信:住宅ローン金利に年0.3%上乗せで利用可能。
  • 一般団信:上乗せ金利なしで利用可能。

>>団信の詳細は公式サイトをご確認ください。

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auじぶん銀行

ネット銀行の中でもトップクラスの金利の低さが魅力のauじぶん銀行

各種手数料だけでなく引っ越し費用まで含めて借り入れることが可能です。

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金利
変動金利0.389%
固定金利20年1.655%
auじぶん銀行-2023年1月1日時点
組み込める項目
  • 登記費用
  • 固定資産税・都市計画税
  • 火災保険料・地震保険料
  • 事務手数料
  • 印紙代
  • 仲介手数料・引越し費用など

SBI新生銀行

SBI新生銀行もトップクラスの低い金利で住宅ローンを利用できる金融機関です。

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 金利
変動金利0.42%
固定金利20年1.50%
SBI新生銀行-2023年1月1日時点
組み込める項目
  • 契約時にかかる手数料
  • 各種税金
  • 火災保険料・地震保険料
  • 修繕積立金・管理準備金
  • 上下水道加入負担金など
まねお

自分にぴったりの金融機関選びって難しいな…

住宅ローンを提供している金融機関は全国に数多くあります

その中から、自分の収入や状況・希望の返済プランなどを考慮して最適な金融機関を選ぶとなるとかなり難しいものです。

また、諸経費まで含めて住宅ローンを組むことに不安がある人もいるでしょう。

そのような人におすすめなのが、モゲチェックです。

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住宅ローンは人生の中でも最も大きな借入です。

住宅ローンをどうすれば良いのか不安に思っている人も少なくないでしょう。

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  • どの金利タイプにすれば良いのかわからない
  • おすすめの金融機関が知りたい
  • この金融機関で良いか聞きたい
  • 団信について教えてほしい

以上のような質問に、住宅ローンの専門知識をもったプロが答えてくれます

相談はメッセージでのやり取りとなるので、いつでも気軽にできる点も嬉しいですね。

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住宅ローンの諸費用でよくある質問

最後に、住宅ローンの諸費用でよくある質問について見ていきましょう。

Q.住宅ローンに組み込める費用ってなに?

一般的に、事務手数料や保証料・印紙代・登記費用・仲介手数料などが組み込めます

引越し費用は組み込める金融機関と組み込めない金融機関が分かれるでしょう。

金融機関によって組み込める費用が異なるので、事前に確認する必要があります。

まねお

できるだけたくさん組み込める金融機関がいいね!

Q.諸費用ローンを利用するのと住宅ローンに組み込むのはどちらがお得?

基本的には住宅ローンに組み込むことをおすすめします。

諸費用ローンは金利が高くなりますが、借入期間が短くなるため総利息は少なくなるのが一般的です。

ただし、数年間は毎月の返済額が大きくなってしまい、住宅ローン控除も適用できないというデメリットがあります。

毎月の返済額を抑えられ、住宅ローン控除を適用することによるメリットもあるため、住宅ローンに組み込む方がトータルでお得になる可能性が高いでしょう。

Q.住宅ローンの諸費用はいつまでに支払う必要があるの?

支払う諸費用の項目によってタイミングが異なります。

土地を購入した場合の不動産会社への仲介手数料は、契約時か決済時となるのが一般的です。

その他のローンにかかる手数料や登記にかかる費用などは、基本的にローン実行時の支払いとなります。

いろは

事前に支払いのタイミングを確認しておくことが大切だよ!

【まとめ】住宅ローンの諸費用は基本組み込むのがおすすめ

まねお

諸費用の組み込みについてよく分かったよ!まずはモゲチェックに相談してみるね!

最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。

  • 住宅ローンの諸費用は金融機関によって組み込める
  • 諸経費ローンよりも住宅ローンへの組み込みがおすすめ
  • 組み込む場合は返済額や審査に注意が必要

住宅ローンへの組み込みを検討しているなら、少しでもお得に借りられる金融機関を探すことが大切です。

モゲチェックなら全国の金融機関の金利が簡単に比較でき、さらにプロの相談もできるのであなたにぴったりの住宅ローンと出会えるでしょう。

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